精密根管治療

精密根管治療とは、虫歯が進行して歯の神経（歯髄）にまで達した場合に行われる治療です。
歯の根にある管（根管）内の神経や血管を取り除き、細菌の増殖を防ぐために薬剤を詰める処置を指します。
また、以前に根管治療を受けたが、根の先に膿がたまっている場合にも、再度根管治療が必要となることがあります。

根管治療が必要となるのは、虫歯が進行して歯髄に炎症が起き、激しい痛みを伴う場合や、歯髄が壊死してしまい、歯茎に膿がたまるなどの症状が現れた場合です。
また、過去に治療を受けた歯が再感染し、根の先に膿ができる根尖病変が発生した場合にも、根管治療が行われます。

当院の根管治療には次の特徴があります。

食事の際に使用する歯は、非常に小さく複雑な形状をしており、口の中は狭くて暗いため、歯の表面だけでなく内部や神経の治療も必要です。
これまでは、肉眼では見えない部分を治療する際には、手探りで行わなければならないことが多くありました。
しかし、マイクロスコープの導入により、これらの見えにくい部分を明瞭に観察することが可能になりました。

マイクロスコープはもともと耳鼻科や心臓外科、眼科などで利用されていましたが、1980年代後半からは歯科治療においてもその技術が活用されるようになりました。
この顕微鏡を用いることで、従来見ることができなかった部分を細かく確認でき、診断と治療の精度を大きく向上させることができます。

根管治療では、無菌状態を保つことが重要です。
ラバーダムを用いることで、唾液による汚染を防ぎ、器具や薬剤の誤飲・誤嚥を予防します。

治療前にCT検査を行うことで、根管の形態や本数を正確に把握し、治療計画を立て、根管の見落としによる再感染のリスクを減らします。

根管内を清掃する際には、通常ステンレス製のファイルが用いられますが、当院では柔軟性のあるニッケルチタン製のファイルを使用し、歯の根の形状を損なわずに処置を行います。

根管を清掃した後、生体親和性が高く、殺菌能力と高い封鎖性を持つMTAセメントを充填します。
これにより、穿孔（根管に穴が開くこと）が起きた場合でも、歯の保存が可能になることがあります。

精密根管治療のお悩みにお答えいたします。
まずは、お気軽にご相談ください。